── どんな人に入ってきてほしいと思いますか?
特別に「こういう人」と決めているわけではありません。
ただ、目標を持って働いてほしいとは思っています。
最近は「何をしたらいいかわからない」という若い人も多いですよね。
でも、どんな小さなことでも「できた」という達成感を積み重ねていくと、
やりがいや自信が生まれてくる。
その瞬間をうちで感じてもらえたら嬉しいです。
やる気があれば、経験も学歴も関係ない。
「やってみたい」という気持ちがあれば大歓迎です。
── 社員の皆さんが口をそろえて「雰囲気がいい」と話されています。
ありがたい言葉です。
でもそれは、僕が作ったというより社員みんなが作ってくれた環境だと思っています。
運送業って、どうしても上下関係が厳しいイメージがありますよね。
でも、縦が強すぎると、若い人が意見を言えなくなってしまう。
だからうちでは、先輩も後輩もフラットに意見を出せる関係を大事にしています。
年上の社員には、「若い子の話をまず聞こう」「否定から入らず、うんうんと受け止めよう」と伝えています。
最初から否定されると、誰でも心を閉じてしまいますからね。
── 社員や家族への配慮についても、強いこだわりを感じます。
それは絶対です。
社員を大切にする=社員の家族も大切にするという考えがあります。
うちでは年に1〜2回、家族も恋人もみんな参加できるイベントを開いています。
おみくじやスイカ割り、花火大会など、子どもも楽しめる企画にしています。
大人同士でも自然に話せる場をつくることで、「家族ぐるみで仲良くなれる職場」にしたいんです。
運送業はどうしても休みを取りづらい仕事ですが、
「休みたい」と言われたら僕が代わりに走ってでも休ませます。
家族との時間は、仕事と同じくらい大切ですから。
── 社長ご自身が会社を継がれた経緯を教えてください。
もともとは父が経営していた会社です。
体調を崩して、会社が傾きかけていたときに戻ってきました。
最初の3か月は「どうにもならない」と思うくらい厳しい状況で、
正直、記憶が飛ぶくらい必死でした。
でも「この会社を守りたい」「働く人を守りたい」という思いだけで動いてきました。
その後、方針の違いでぶつかることもありましたが、
僕は「昔のやり方」に戻るのではなく、これからの時代に合う働き方を作ろうと思いました。
その結果が、今の明るくてあたたかい雰囲気につながっていると思います。
── 会社を経営するうえで大切にしていることは?
「できない」と言わないこと。
これは会社全体のモットーでもあります。
どんな仕事も、まずは「どうやったらできるか」を考える。
社員同士でアイデアを出し合い、工夫して乗り越える。
その積み重ねが、“できないことはない会社”という自信につながっています。
そして何より、「ありがとう」を必ず伝えること。
仕事をしてくれる仲間、支えてくれる家族、取引先のお客様、
そのすべてに「ありがとう」と言える会社でありたいです。
── 今後、会社として目指していることはありますか?
運送業だけにとどまらず、新しい事業を立ち上げていくことです。
ドライバーが定年やケガで運転できなくなったとき、
「辞める」ではなく「別の仕事で続けられる」環境をつくりたい。
そのために、社内でできる新しい仕事をいくつか準備しています。
いずれは、社員みんなが安心して長く働ける会社にしたい。
「ここにいれば大丈夫」って思ってもらえる会社をつくるのが目標です。
── 最後に、応募を考えている方へメッセージをお願いします。
やりがいを見つけたい人、自分の力を試してみたい人。
そんな人にはぴったりの職場です。
運送業は決して楽ではありませんが、
やった分だけ自分の成長を感じられる仕事です。
そして、あなたの努力をちゃんと見てくれる仲間がここにはいます。
「できない」を「できる」に変える楽しさを、一緒に味わいましょう。